6月4日〜6月8日にカリフォルニア州サンノゼで毎年恒例Appleのイベント『WWDC』が開催されました。


今回はプラットフォームエキスパートグループの難波と山根が参加いたしました。

その模様をお伝えします。


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<会場の入場ゲート正面にて 左:山根、右:難波>

WWDCとは?

Appleが毎年6月頃に開催している開発者向けイベントです。

5日間に渡りiOSやmacOSなどApple関連の新情報が発表されたり、Appleエンジニアと直接相談・質問できるほか、ライブイベントなど参加者が楽しめるイベントが開催されます。

イベント初日

Keynote

初日は午前中に「Keynote(基調講演)」が発表され、お昼休憩を挟んで「Platforms State of the Union(技術的な詳細)」「Apple Design Awards」が順番に発表されました。


当日は朝6時ごろ会場に到着したのですが、世界のトップレベルの開発者のプレゼンテーションが見れるということで、すでに開場待ちの行列ができていて、一番早い人は前日の23時から並んでいたそうです。


Keynoteが発表されるイベントホールの席は前から順に詰めていくので、少しでも前列で視聴したいという参加者の熱意が感じられました。

8時くらいに会場に到着していたら、登壇者が立つステージが視聴できる席は満席となり、別途設置されているモニターで視聴するような席になっていたと思います。

登壇者のステージを視聴したいのであれば朝早め、6時台には並んでおいた方が良い印象でした。

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<開場を待つ参加者の列>


7時過ぎに開場されて建物内に入れましたが、まだKeynoteの発表が行われるイベントホールは閉じられており、会場内で配られる軽食を食べながら2時間ほど待つことになります。

写真のフルーツ(メロン、パイナップル、ぶどう、ベリーなど)の他にマフィンやコーヒーなども用意されていました。

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<イベントホールの開場を待つ間の軽食>


その後9時頃に再び行列が動き出し、ようやくイベントホールに入ることができました。

イベントホール内は薄暗く、広々とした中に椅子が並べられており、私はステージ中央列の登壇者を視聴しやすい位置に座ることができました。

イベントホールのスクリーンには有名アプリのアイコンが映されていていました。

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<イベントホールのスクリーンに映し出されたアプリのアイコン>


10時(日本時間午前2時)にKeynoteがスタートします。

Apple CEOのTim Cook の登場に、会場が割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。


今回のKeynoteではiOS12やmacOS Mojaveなどの新OSが発表されました。

WWDCの発表はAppleの公式サイトに動画が公開されております。

イベント2日目以降

2日目以降の4日間は、Keynoteの発表を詳しく解説してくれるSessionsを視聴したり、

Labsと呼ばれる相談コーナーでAppleエンジニアに1:1で質問することができます。


Sessions

Appleエンジニアが登壇し、新しいフレームワークやデザイン、マーケティングなどの話について解説してくれます。

4日間で合計100以上のSessionsがある中、「What’s New in App Store Connect」や「Engineering Subscriptions」などを現地で視聴しました。


Sessionsの動画も公開されております。

https://developer.apple.com/videos/wwdc2018/


また、会場内ではAppleからディベロッパーに向けた色々な配慮が見えました。

例えば耳が不自由なディベロッパーに対して手話で解説している様子などは興味深かったです。

(ライトアップされている2人はスクリーンに背を向けていますが、対面に座ってるディベロッパーに手話で解説しています)

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<Sessionを手話で解説している様子>


Labs

App Store Lab、Framworks Lab、Design Lab など、カテゴリごとのスペースにAppleのエンジニアが配置されています。

どのLabがいつ開催されるかは事前に告知されており、ディベロッパーは相談したいLabが開催されている時間帯に相談したいコーナーに行きます。


Labsでの相談は「日本語が話せるスタッフはいますか?」と尋ねて日本語スタッフを呼んでもらうことも可能ですが、いない時は時間を改めるか、英語での相談をするかになります。

ちなみに、今回はLabを6回訪問して4回は日本語スタッフを呼んでもらうことができたのですが、残りの2回は英語でやりとりしました。


Labsの会場は写真のように各番号のパーティションで区切られている相談スペースと、教えてもらったことをすぐに試せるようなフリースペースが用意されていました。

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<Labs会場の様子>


また、Appleのポリシーチームやコンサルチームへの相談など事前に予約が必要なLabもあり、WWDCのWebサイトで「指定時間」と「相談の概要」を記載して予約することができます。

要予約のLabは基本的に1回15分しか相談時間をもらえないため、時間内に相談/悩みを解決できるように、聞きたいことをしっかりと整理しておくのがいいと思います。

その他イベント

ライブ

WWDCでは SessionsやLabs以外にも多くのイベントが用意されています。

2日目の夜は「Music on Plaza」というイベントが開催され、WWDC会場の敷地内でお酒や軽食が振る舞われつつ、バンドの生演奏も行われていました。


4日目の夜はWWDC会場の近くの公園で「Bash」という野外ライブイベントが行われました。2日目の「Music on Plaza」よりも大規模なイベントで数種類のビールやワインが用意されていました。

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<4日目のBash会場の様子>


このイベントでは毎回Appleが招待するゲストミュージシャンがライブを披露してくれます。開発者イベントだということを忘れるくらい会場は大盛り上がりでした。


ランニングイベント

また、我々は参加していませんが、3日目の朝7時にはランニングイベントが行われており、参加者にはサプライズでPowerbeats3 Wirelessがプレゼントされたそうです。

朝ランニングの習慣がなかったことを少し後悔していますが、次回参加時はこういったサプライズプレゼントがある可能性については念頭に置いておきたいと思っています。


会場の雰囲気

軽食

WWDCではイベント中に会場内で朝食や昼食が配られました。

朝食は左写真のようにフルーツやデニッシュ、昼食は右写真のようにサンドイッチ系が主になります。

昼食でのローストビーフは特に美味しかったです。


odwallaは例年振る舞われる飲み物で美味しかったので機会があれば飲んでみてください。チョコレートプロテイン味がオススメです。


設備

会場内はWifiが完備されていたり、電源や有線LANが用意された場所もかなり多かったです。


グッズ

会場ではCompany Storeと呼ばれる部屋でTシャツやパーカー、帽子などWWDC限定デザインのグッズを購入することができます。

毎日商品が補充されるものの午後には売り切れ商品が発生してしまうので、

人気商品を手に入れるためには午前中に行列に並ぶ必要がありそうです。

来年に向けた準備

初海外出張ということで幾つか困ったことがあったので、

来年以降の参考までにお伝えしたいと思います。


英会話

今回の出張では、空港の入国審査、ホテルや会場のチェックイン、Appleエンジニアとのちょっとした挨拶、夕食のお店での入店や注文のやりとり、困った時に道を訪ねるなどの会話をしたので、そういったシーンで使えそうな英語のフレーズは事前に用意しておくと会話がスムーズです。


Uber対策

次に現地で使うタクシー配車サービスのUberについて、設定がうまくできないことがありました。

Uberの初期設定ではSMSでの認証コード受信が必要になるのですが、

海外でSMSが受信できるかどうか?といった観点で、必要な設定を渡航前に確認しておくことをオススメします。

また、Android の端末によっては位置情報の精度が低いことがあるため、Uberを利用する端末はiPhoneや新しめのNexusなどが良いと思います。

Uberのドライバーは位置情報も参考にして乗客を迎えに来るので、位置情報がずれていると上手く見つけてもらえずに確認の電話がかかってきます。


最後に

WWDCは世界中のディベロッパーやAppleの温度感/熱量を肌で感じることができる場所でもあるので、それだけでも行く価値があると感じました。

発表された技術をいち早く試そうとする人たちに圧倒される部分もありました。

Labsの利用はWWDCで提供されるイベントの中でも特に価値があるので、次回以降参加される方は是非Labsを意識した準備も視野に入れるとよいと思います。


それ以外にも海外出張中のスケジュールを組んだりLabsに向けた準備をしたりといった中で、フレームワークの技術や知識、相手に伝わりやすい質問の構成など自分に足りない技術や考え方に改めて気づくことができ、今後に活かせそうな貴重な経験ができました。

来年もぜひ参加したいと思った「WWDC2018」でした!


※「最後に」の内容を修正しました。
2018年6月26日 12:44

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